CK@ルワンダ

シングルマザーが綴る、ルワンダでの暮らしのこと、育児のこと、女性の生き方のことetc

ルワンダでは「ワンオペ」育児にはなり得ない。ナニーさんの存在。

私がルワンダで二年半、どういう育児をしてきたか、しているか、を書いていこうと思います。

「育児」テーマは書くこと満載。少しずつ書いていきます。

 

「ナニー」さんという存在

まず何からいきましょうか。

ルワンダでの育児と日本での育児を比較したとき、外せない要素は「ナニー」。

 

今ふと、「ナニー」と「ベビーシッター」の違いってなんだろうとネットで調べましたが、諸説ある模様。ここでは厳密な定義には触れませんが、ルワンダで「ナニー」というと、ざっくり、「子どもの世話をする人」という意味で使われています。

「世話」にしつけや教育まで含めるかは人それぞれで、そのナニーさんとの握り次第ですね。

 

ルワンダ滞在外国人はほぼ必ずこのナニーさんを雇っています。

私の知る限りではナニーさんがいない家庭はありません

「ナニー」としてはいなくても、家事手伝いのヘルパーが各家庭に必ずいて、その中の一人または複数人が、子どものいる家庭の場合、子どもの相手をしています。

 

家庭で雇う人たちの種類はこんな感じ。

・ドライバー

・クリーナー

・セキュリティ

・コック

・ナニー

一人が複数の職域を兼務している場合もめずらしくないです。

 

こういう生活が、組織がバックグラウンドにある日本人家庭には必ず用意されています。

 

私は組織に属していないので、自分で探して雇いますが。そして組織ご用達のお手伝いさんたちは高いんですよね…

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「働いていればいい」身分がどれほど恵まれているか

私は日本人の友人家族の家にルームシェアさせてもらっているので、お手伝いさんたちも共有です。

移住してから店をオープンし、オペレーションが固まるまでの一年半は完全に息子をほったらかしにしてしまいましたが、それができたのも、この環境あってのこと

 

学校や習い事の送迎、食事の用意、一緒に食卓を囲む、シャワー、寝かしつけ、これを日本人ルームメイトだったり、ハウスボーイだったり、ナニーさんだったり、店のインターンの学生さんだったり、友達家族が、いつも一緒にしてくれました。

 

私は何してたかというと、はい、深夜に帰ってきて隣で寝るだけの人でした。

 

天国ですよね。

 

日本でシングルワーママしてた時は、夜22時に息子と一緒に寝て(保育園でがっつりお昼寝してるから、私が先に寝落ちするまで超元気)、3時に自分だけ起きて、家事と残業をしていました…。

息子が5時とかに何かの拍子に間違って起きようものなら、とりあえずトトロとか見せて自分は鬼の形相でPCに向かってました。

我ながらよくやってたな…毎日毎日。土日も仕事。

 

たまに、「深夜まで仕事しているエラい俺、稼いでるのは俺だ」みたいなこと言っちゃってる人いますけど、それって超ダサい。

 

「遅くまで、私たちのために働いてくだすってるんです」と夫を、父親を、立てるのが良妻賢母なんでしょうけど。

それが洗脳だってことに気づいてきてますからね昨今。

あとは戦略的にしてる場合。

 

一度自分だけで家事育児を担う経験をしていたら、「仕事から深夜に帰って隣で寝るだけ」でいいのがどれほどありがたいことなのか痛感すると思います。

仕事だけやっていればいい身分がどれほど周りの支えあってのことなのか。

 

忘れたくないですね。

 

「稼いでるのは俺だ」発言は、強調しますが、まじで、めっちゃ、だっさいから。

聞いてるこっちが恥ずかしい。

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最初はお手伝いさんたちに警戒モード全開だった息子も、気づけば私よりも全然溶け込んでいる

 

「ワンオペ」にならない三つの要素

さて本題に戻りますが、

「ワンオペ育児」から脱するには、

オペレーションの一部をシェアや外注する必要があるわけですよね。当然ですが。

これを夫とシェアできないことに対する不満が日本では多いように見られますが、

 

(ちなみにこれもいつか記事に書きたいですが、「外注」できないオペレーションと、「シェア」できない気持ちの面、この二つの不満が混同されがちな気がします)

 

そもそも日本社会の構造だと、

・夫が育児要員認定、まだまだされていない世の中

・コミュニティとシェアする構造になっていない

・外注費がめっちゃ高い

あたりがネックですよね。

 

ルワンダでの夫の育児参加については、グローバル組織になるわけですが、やはり日本人だけの組織よりも断然促進度が高いです。

だってヨーロッパ人やアメリカ人のお父さんや男性と会話すると、やっぱり全然意識違うもん。おそらく仕組も違うのでしょう。

 

「コミュニティとシェアする構造」については、例えば子どもを持ち回りで迎えに行ったり遊びに連れて行ったりするのが盛んなことです。

これも、ルワンダだからというよりは、グローバルコミュニティでの話です。

 

(グローバルコミュニティというと丸っとしてますが、要は欧米の文化がけん引するところかと)

 

そして圧倒的外注費の安さ。これは一目瞭然。超安いです。

日本でシッターサービスに一時間預けるのと同じ額で三日くらい預けられます。

 

立ちはだかる「社会通念」

と、上記では仕組について触れましたが、それとニワトリタマゴな話でしょう。

日本で子育てのシェアが進まない大きな要素は、そう、「社会通念」だと思います。

家庭のことを「ひと様にお願いするなんて」という意識。

それを恥だと思い、他人にも許さない同調圧力

ここも大きいと思います。

 

子育ては「オペレーション」なのか…?

ここまで書いてきてふと思いました。

ルワンダでは「手」も多いですし、オペレーティブな部分を切り出そうと思えば、実際ほとんどのことが外注できてしまうと思います。

そうなると残るものって…?

 

このあたり、次回書いていこうと思います。

今日はここまで!